漢方薬・生薬認定薬剤師制度についての疑問をQ&A形式でお答えします。
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Ⅰ-1 漢方薬・生薬認定薬剤師制度とは何ですか?
漢方薬・生薬に関する専門的知識を修得し、能力と適性を備えた薬剤師であることを認定する制度です。日本生薬学会及び公益財団法人日本薬剤師研修センターが合同で漢方薬・生薬認定薬剤師証を発行し、その成果を証明する制度です。平成13年4月よりスタートしました。
Ⅰ-2 漢方薬・生薬認定薬剤師とは?
専門業務分野においてあるレベル以上の能力と適性を持っていることを試問等により確認し、その能力を証明された薬剤師を指します。
Ⅰ-3 認定を受けるとどのようなメリットがありますか?
認定されたことにより、患者や処方医師に自信を持って漢方薬・生薬に関する情報提供ができます。また、「漢方薬・生薬認定薬剤師」であることを、認定証掲示やIDカード着装により、患者や他の医療従事者にアピールすることで、より信頼されるようになるでしょう。
Ⅱ-1 この制度に参加するためには先ず何をすればよいのでしょうか?
まずは「薬剤師研修・認定電子システム」(PECS)にご自身の情報を登録して下さい。
次に、本財団と生薬学会が実施する研修を受け、試問に合格する必要があります。研修は「漢方薬・生薬研修会」として実施します。9回の研修と1回の薬用植物園実習により成り立っています。
(漢方薬・生薬研修会受講申込みの受付開始は、概ね研修会実施の前年12月初旬頃を予定しています(受付は先着順とし、定員に達した場合はその時点で締め切りとなります)
Ⅱ-2 「漢方薬・生薬研修会」を修了するにはどのような条件があるのですか?
座学研修の場合は、出席率80%以上(7回以上出席)、インターネット研修の場合は、受講率80%以上で、かつ薬用植物園実習レポートの提出し、合格することが必要です。
なお、薬用植物園での実習は必須です。
このため、薬用植物園実習未受講、又は、レポート提出の結果「不合格」となった場合は、たとえ座学で出席率80%以上の出席又は、インターネット研修で80%以上の受講されていたとしても、「漢方薬・生薬研修会」の修了とはなりません。
Ⅱ-3 研修会修了後、試問が受けられなかった、合格できなかった場合はどうなるのですか?
研修会修了後、試問を受けられるチャンスは2回です(修了証発行日から2ヵ年の間)。1回目が受けられなかった、合格できなかったとしても、もう一回(次年度に限ります)チャンスがあります。
Ⅱ-4 漢方薬・生薬研修会を出席して、研修認定薬剤師制度の単位は交付されないのですか?
交付されません。漢方薬・生薬研修会は「漢方薬・生薬認定薬剤師」認定取得のための研修会として実施しておりますので、「研修認定薬剤師制度」の単位対象外となっています。
Ⅱ-5 「漢方薬・生薬研修手帳」とはどのようなものですか?
漢方薬・生薬認定薬剤師が、ご自身の研修計画のもと、漢方薬・生薬に関する研修会参加や研修報告申請により取得した受講シールを、研修記録とともに整理する手帳です。この手帳が認定薬剤師の更新申請を行う際の証明となります。
なお、受講シールは、2022年3月まで配布されており、「漢方薬・生薬研修手帳」は、2022年3月までに取得された受講シールを貼付していただくものです。
このため、現在、手帳は配布終了していません。
Ⅱ-6 更新の時期にはまだ期間があるのですが、「漢方薬・生薬研修手帳」の受講シール貼付欄が一杯になっています。どうしたらよいでしょうか?
研修記入欄の後にあるメモ欄をご利用ください。メモ欄を使用しても不足する場合は、以下のページの「受講シール整理表(単位記録表・取得単位集計表)」をご利用ください。
Ⅱ-7 「漢方薬・生薬研修手帳」を紛失してしまったのですが、どうしたらよいでしょうか?
以下のページの「受講シール整理表(単位記録表・取得単位集計表)」をご利用ください。
ただし、受講シールも紛失された場合は、紛失分の単位は更新申請の際、カウントの対象になりません。
Ⅱ-8 結婚等で名前が変わったり、転居等で住所変更があった場合はどうすればよいでしょうか?
PECS(薬剤師研修・認定電子システム)の個人情報を、ご自身で変更してください。
Ⅲ-1 漢方薬・生薬認定薬剤師として認定を受けるにはどのような条件を満たせばよいのですか?
「Ⅱ-1」で述べた「漢方薬・生薬研修会」を修了し、試問に合格することにより、初めて認定申請が可能です。申請は、「合格通知」の発行日から1ヵ年の間に行ってください(1ヵ年を過ぎると認定申請できません)。認定申請は、日本国の薬剤師免許を持っている方に限ります。
認定後、3年毎に更新をすることになります。更新のためには、この3年間に漢方薬・生薬に関する研修を行い、30単位以上を取得することが必要です。
Ⅲ-2 どのようにして更新のための単位を取得するのですか?
更新のための単位取得方法は、3年間で必須研修(「Ⅳ-7」で述べています)を10単位以上含むこと、毎年5単位以上取得することを条件として、漢方薬・生薬に関連する研修によって30単位以上取得する必要があります。
Ⅲ-3 同じ内容の研修会を、何度も繰り返し受講することによって単位を取得した場合、すべて認定申請のための単位として認められるのですか?
同一の研修会を複数回行った際の単位は、認定申請のための単位としては、1回分のみカウントします。研修認定薬剤師制度 実施要領 第11条の(3)に準じます。
Ⅲ-4 受講シールはあるが、その研修の開催日、内容等詳細がわからない場合、その単位はどうなるのですか?
受講シールがあったとしても、その研修の詳細が記入されていないとその研修の証明とはなりませんので、認定申請のための単位としてはカウントされません。
Ⅲ-5 認定は取得したのですが、妊娠・出産、入院等で研修が続けられなかった場合はどうすればよいのですか?
やむをえない事情により研修が困難になった場合の措置を設けてます。
詳細については、以下をご参照ください。
Ⅳ-1 受講シール(単位のシール)は「研修認定薬剤師制度」で配布されているものと同じですか?
そうです。「研修認定薬剤師制度」に則り交付される受講シールの中で、漢方薬・生薬に関する研修により取得した受講シールが更新のための単位として有効になります。単位基準に関する詳細は、以下のページを参照してください。
なお、受講シールの配布は、2022年3月末まででした。
2022年4月以降は配布されていません。
Ⅳ-2 漢方薬や生薬に関する研修会に出席して、本財団の名前の入っていない単位のシールを受け取ったのですが、漢方薬・生薬認定薬剤師の更新のために使えますか?
使えません。漢方薬・生薬研修手帳に貼って、更新のために計算できる単位は、本財団の名前が入っている受講シールのみです。
Ⅳ-3 漢方薬・生薬に関する研修会に参加したが、本財団の単位が交付されていなかった場合はどうすればよいのですか?
単位申請方法は「研修認定薬剤師制度」に準じます。詳細は以下のページを参照してください。
Ⅳ-4PECSに単位が反映されるのはいつですか?
PECSに単位が反映されるのは2022年4月1日以降の本制度に基づく集合研修等参加による単位や自己研修等による単位です。但し、PECSへの単位反映は即日ではなく、以下の通りです。
・現地参加の場合:1週間後
・Web参加の場合:1ヵ月後
・当財団に登録されたe-ラーニング研修実施機関によるe-ラーニングの単位:受講日の翌々月末
・自己研修等による単位:当財団における評価結果確定日
また、2022年3月31日以前の研修会等による単位(
受講単位シール)はPECSに反映されません。
その他詳細については以下サイトをご参照下さい。
Ⅳ-5 更新のための単位として対象となる研修会の情報は、どのようにして得られますか?
情報源のひとつとして、研修センターが賛助会員向けに毎月発行する研修センターニュースや、研修センターホームページのなかで、「認定対象集合研修会」各都道府県一覧の「適用(漢方薬生薬限定)」欄に印の入った研修会があります。
「認定対象集合研修会」各都道府県一覧については、以下のページを参照してください。
Ⅳ-6 「研修認定薬剤師」と「漢方薬・生薬認定薬剤師」の認定を持っているのだが、1つの研修で1つの単位しか交付されないのですか?
はい。「漢方薬・生薬認定薬剤師制度」は、単位基準、単位認定規則等を「研修認定薬剤師制度」に準じているため、1つの研修に対して1つの単位の交付になります。多くの生涯研修の中で、漢方薬・生薬に関して研修したものは優先的に「漢方薬・生薬認定薬剤師」更新のための単位としてご活用ください。
Ⅳ-7 必須研修とはどのようなものですか?
日本生薬学会および日本生薬学会支部(北海道・関東・関西)の主催研修、和漢医薬学会の主催研修、日本薬学会(年会、天然薬物の開発と応用シンポジウム、食品薬学シンポジウム のみ)、日本東洋医学会(学術総会、支部学術総会 のみ)、これら以外で日本生薬学会が認めた研修をいいます。
ほぼ前年と同時期頃に同じ学会、研修会が実施されることが多いです。
Ⅳ-8 2022年3月までに受講した研修で受講シールの受け取り忘れや紛失してしまった場合、再発行は可能ですか?
受講シール管理は一切を研修会主催者及びご本人にお任せしており、研修会当日の受け取り忘れや紛失の際の再発行は、原則として行いません。
Ⅴ-1 認定申請審査料は必要ですか?
1申請につき、税込 22,000円です。
Ⅴ-2 漢方薬・生薬認定薬剤師として認定を受けるには、どのように申請すればよいのでしょうか?
初回申請の場合は、試問合格通知後に、PECSから申請してください。
更新申請の場合は、PECSにて申請後、受付完了メールのプリントアウトとともに、受講シールでの取得単位がある場合は「漢方薬・生薬研修手帳」(「漢方薬・生薬認定薬剤師更新申請書」と「単位取得集計表」にご記入ください)を本財団へお送りください。
Ⅴ-3 認定証は申請してからどれくらいで届きますか?
申請時期にもよりますが、およそ1~2ヶ月程度お待ちください。ただし、認定が確定した後、メールにてその旨お知らせします。
Ⅴ-4 更新期間はいつから始まるのでしょうか?
初回認定申請時期で認定期間が決まります。申請後、本財団での確認を終えて認定を決定した日より認定期間が始まります。
Ⅴ-5 認定証以外のグッズはありますか?
顔写真入りのIDカードを有償(税込2,750円:カードホルダーつき)にて作成しています。裏面が英文証明書になっています。
お名前を漢字とヘボン式ローマ字で表示いたします。
お申込の際は、登録用カラー写真(縦4cm×横3.5cm)と申請者の本人確認書類(運転免許証か日本国旅券(写真が貼ってあるページ)、もしくは公の機関が発行した写真の貼付された証明書等の写し)の添付をお願いします。
認定更新手続き終了後(認定証がお手元に届いてから)、PECS(薬剤師研修・認定電子システム)からIDカード発行申請を行ってください。
Ⅴ-6 更新の申請はいつすればいいのでしょうか?
認定期間(3年間)が切れる約2か月前に、更新のお知らせを、メールにて連絡いたします。少なくとも認定期間が切れ、その後3か月以内には手続きをお願いします。
Ⅴ-7 認定証を再発行してもらうにはどうしたらよいですか?
発行手数料は1部につき、税込3,300円となります。ご希望の場合には、まず、認定番号、氏名を書き添えて、メールにてご連絡ください。
Ⅴ-8 更新申請の際提出した手帳は返却してもらえるのですか?
はい。返却します。
Ⅴ-9 更新審査料を振り込んだのですが、更新できない場合には審査料は返してもらえるのでしょうか?
お支払いいただいた審査料は、理由の如何を問わず、返金や振替はできません。
Ⅴ-10 漢方薬・生薬認定薬剤師IDカードを希望していますが、運転免許証・パスポートを持っていません。公の機関が発行した証明書等とはどのようなものを指すのでしょうか?
官公署が発行する写真付きの証明書です。
例えば、マイナンバーカード(表面)があります。
マイナンバー制度に関する詳細については、以下をご参照下さい。